明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第9回 信長の失敗

信長のうつけ度合が強烈でした。
比叡山を焼き払うのも、寧さまに慰めのお手紙書くのも、このキャラなら一人の人間がとる行動として、納得です。直虎版の、周囲が忖度せずにはいられない権力者でありつつ、家康にうきうき茶碗のプレゼントも両立できる人物像ですね。

帰蝶とは気持ちが通じあったようで、よかった。新郎新婦とも家庭環境に問題があるとはいえ、帰蝶のほうが人の気持ちに添える(明智家の遺伝子のおかげか)から、彼女が信長と他の人をつなぐ役になるのかな、とぼんやり思いました。今は「父上に認められたい」が行動原理ということで、いくらかは可愛げがあるけど、じきに父という枷はなくなってしまいます。その時、この信長はどうなるのか? 成長できるのか子供のままか、楽しみなような怖いような。

  • 竹千代の父上があっさり退場なさってしまった。
  • 信長、礼儀もへったくれもないけど、祝言をすっぽかしたことはちゃんと謝るんだ。
  • 両親に結婚の挨拶。身なりもきちんと整えて、普通にこなしてるじゃん、と思ったら一抱えもある円柱状の容器が引き出物として登場しました。容器のサイズで蓋が開く前に、中身を確信しました。普通の首桶じゃなくて塗り物の行器に入れてきたのは、祝いの品だから? 
  • 土田御前は不快な様子を見せていたけど、驚いているわけでもないのは、こういうことにある程度慣れているってことでしょうか。これが織田家や信長の通常なら、弟の方ばかりをかわいがってもしかたないか。
  • 信長は普段は竹千代をかわいがっているらしい。このドラマでは竹千代は父・正室・嫡男を、あんなに慕っている信長に殺されることになる。それでも織田に従うしかない。闇が深いな。
  • 煕子さまは妖精さんなのか、実はしたたかなのか。とりあえず十兵衛くんはあっさり恋愛モードに入ったようです。駒ちゃんに対する時とは全く違います。

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現実は暗いニュースばかりだし、ドラマもドロドロ展開なので心の底から笑う人が描きたいと思って、叔父上にしました。道三のイエスマンかと思っていたら、兄から預かった明智城を甥っ子にそっくりそのまま渡してやりたいから、という気持ちがあったのね。しかし高政といい、長良川へのフラグを着々と立てていく……。

その高政だけど、父との関係がこじれた結果が現状であるなら、信長と比べたらよくぞ真っ当な若様に育ったものです。二人とも父上に認められたいけど、認められない褒めてもらえないのよね。