明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第7回 帰蝶の願い

十兵衛くんが板挟みどころか、四方からプレッシャー受けながらもがんばる回。絵面としては地味だけど、京で主人公無双状態の前回より、こっちの方がおもしろかったです。

  • 母上は囲碁がお強いのですね。かっこいい。
  • 帰蝶は自分の本心はそれはそれとして、2度目の政略結婚を渋るのは、うつけ者で有名な信長に再び父が手を下すのは嫌だから、ってことなのね。で、縁談を潰してほしいと、十兵衛にお願い。
  • 駒ちゃんの立ち位置は何なのか。帰蝶さまの一生の友達という線もある? 二人の女子トークは良いなあと思います。歳をとってからでも、二人が会うと少女の頃に戻ったりする場面があったら、泣くしかない。
  • 光安叔父上からは、帰蝶さまから本音を聞き出して欲しい、とお願い。叔父上もしんどい立場ではある。
  • 駒ちゃんが母上に「帰蝶さまの輿入れの話を聞いた」と切り出した場面。「思いが遂げられぬ者……云々」で、駒ちゃん自身が十兵衛とは結ばれないと承知していることがわかりました。で、その後に続く「様々な理由で嫁げぬ者もいる」というくだりで、心が締め付けられた。この子には年頃になった娘の縁談を心配する親も、相手を見繕ってくれる親戚もいない。だからこのまま一人かもしれない、と。
  • 道三からは、いとこ同士でウマが合うお前が帰蝶を説得せよ、と命令。
  • 美濃が豊かになるために海が欲しい、と道三。海を手に入れるためには織田と和議を結んで、和議の証として帰蝶を嫁に出す。戦をするだけじゃなく、守護代らしく色々考えてんだな、と思った。が、織田信秀は体調が悪くて先は短いと、道三は知ってるんですよね。信秀がいなくなった後、帰蝶が信長を亡き者にできれば(嫁入り前に短刀を渡すエピソードがあるし)、戦なしで尾張を乗っ取れると思ってるわけね、と妄想してしまった。
  • 高政からは和議を成立させないため、帰蝶を嫁に行かせるな、とお願い。
  • 父に反発する気持ちがないわけでもないだろうが、それだけじゃなく、今川や織田の本家を敵に回すことになるし、尾張の守護も軽く見てることになるから、とのこと。信秀の意図を正しくつかんでるのは高政の方で、道三は見たい物だけを見てる。この父子、見てる方向が違うからこそ、腹を割って話し合えたら美濃最強にできたかもしれないのに。
  • ただ、友達だったら、酒に弱い十兵衛くんに杯押し付けるのだけは止めてあげて。
  • そんなこんなで、メンタル削られまくった末にお家に帰った十兵衛くんに、帰蝶さまが再びのお願い。尾張に行って信長をその目で見てきて欲しいとな。戦国の姫は凛々しい。周囲から大事にされ、贅沢な暮らしが許される立場の重さが身に染み付いているのね。
  • 菊丸、ほんとに神出鬼没なんだな。すでに信長の行動パターンも調査済み。

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母上さまが今回は印象的でした。単に妻で母だけじゃなく、夫を亡くしてからも、立派に明智の御方さまを勤めてきたのだろうということが伝わってきました。