明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第6回 三好長慶襲撃計画

十兵衛が計画を知って即座に行動、あっという間に敵を潰して、と怒涛の展開でした。襲撃計画のドロドロはほとんどなく、細川藤孝や公方さまと縁を繋ぐことがポイントだったみたいですね。

  • 伊平次、やっぱり良いヤツだ。居場所が幕府側にもバレるリスクを取っても、十兵衛を三淵邸に連れてってくれたのね。これで出番が終わりとは、もったいないです。
  • 将軍さまが争うなと命じてくれなきゃだめだ、って正論をぶつけるところ、熱血少年漫画の主人公そのもの。
  • 立ち聞きしてる公方さまの憂い顔がお美しい。
  • ケレン味たっぷりの殺陣シーン。娯楽時代劇にふさわしい画面でした。
  • しかし、重箱の隅をつつくようで申し訳ないが、地面に散らした紅葉の色が強すぎて、人物が埋もれてしまった。特に俯瞰で撮影してるカットが厳しい。紅葉の散らし方にメリハリがなくて、不自然に均一だからかな。俳優さんがすばらしい立ち回りをしているのに、もったいない。
  • 三淵殿は多少遅れても三好&松永を逃がすための馬を用意してくる周到さが、さすがお兄ちゃんです。
  • 細川晴元がなんか小物っぽい。
  • 東庵先生のお宅で養生する十兵衛と、お見舞いにやってきた藤孝が友情を育むの巻。ここのシーンも少年漫画でした。三淵邸でのやりとりといい、なんか背中がもぞもぞするような違和感があったのですが、よく考えてみれば公方さまと藤孝は十代だし、十兵衛も二十歳くらいなので、青臭くて当然か。見た目年齢に惑わされてしまった。
  • 美濃に帰る十兵衛に付き添ってきた駒ちゃん。どういうつもりなの、東庵先生ってば。駒ちゃんの立ち位置って何なんでしょう? 今のところは、十兵衛からすると妹分のような感じ? 

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最後の廃屋で夜明かしの場面、中の人の威力で胸キュンシーンに仕立てられていたけど、どうも腑に落ちない。十兵衛は乙女心は理解できなくとも、道徳的意識が高そうだし、身分の上下は関係なく他人を思いやるし、とにかく雑な人ではなかったはず。

非常時(でも死ぬほど寒いわけじゃなさそう)とはいえ、年頃の娘さん(赤の他人、まだ恋人でも許嫁でもない)に向かって「一緒の布団に入れ」なんて、ずいぶんと雑で失礼な言い方じゃないの? 全く十兵衛らしくない。

焚き火が消えたとき駒が寒くないかと心配だからといっても……なんだかなぁ。胸キュンやら萌えやらを狙って、無理やりねじ込んだ感じがした。駒が10歳未満の正真正銘の子供だったら、まだ良いけど。

二人っきりで一夜を過ごすなら、それぞれ筵の端っこにちょっと離れて座るか背中合わせで横になるか、あるいは下半身だけ筵をかけるとかで、十兵衛はぐーぐー眠って駒は寝付けず、翌朝は二人ともくしゃみしてる、くらいが可愛らしくて良いかなと個人的には思います。

正室の煕子さまを早く登場させ、駒のストーリー上の存在意義をはっきりさせないと、どちらの女性も後々ヘイトを集めることになりそうで嫌だな。

東庵先生のところで看護してた様子が可愛かったから、今回は駒を描くことにしたのですが、どうもモヤモヤした気分なので、絵の表情も曇ってしまったよ。