明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第21回 決戦! 桶狭間

どこまでも褒められたい子供、な信長か……。で、帰蝶はいっぱい褒めてくれる母上だったのか。いや、いくらかは母親の役割を無意識のうちに求めてるんだろうな、とは思ってたよ。だが、ああ当人の口からはっきり言われてしまうと、なんか胸が痛いよ。奥さんにほんの少し母性を求めるとかじゃなく、100%母親なんだね。
あのラスト一つ前の信長と十兵衛の対面シーンで、戦の勝ち負けなんかどうでもよくなってしまうくらいのダメージ喰らいました。もう場合によっては即離婚案件だわ。(だが、離縁しても帰蝶には帰る家がない。)
同じ頃、帰蝶清洲城で、知らない間に信長が側室に産ませていた赤子・奇妙丸を育てよう、と腹をくくってるんだよね。あの状況では拒否どころか、ほんの少しの恨みごと吐いて憂さ晴らしすることさえ許されない。まあ、帰蝶=母親の感覚でいるなら、信長があのタイミングで白状するのもわかります。
でも帰蝶は赤子のみならず、夫だったはずの男の母親の役割をあてがわれて、その役割を納得できるのかどうか。今までのように夫婦仲良く二人三脚で突き進めるんだろうか。
ラストあたりの信長や十兵衛のシーンは目の前が開けていくような明るい雰囲気に包まれていたけど、個人的には今は不穏なものが拭えません。

  • 以前、父上が褒めてくれなかったのは、状況読まずに殺し、空気も読めずに生首献上したからなんだけど、未だに理解できないままなのか。先々を考えると絶望しか見えない。で、今回は今川を討ったことを褒めてくれた十兵衛に父性を見ていたりするんだろうか、信長は。
  • 後継と家のことを託すくらいなので、信長は帰蝶に絶対的信頼があるのはわかる。婚姻関係を続ける政治的意味がなくなっても、ほんとに大事な人なのだ。帰蝶は後継たる子が隠し子であっても、正室なのだし当然その役割は引き受けるべきだとも思う。だが、彼女のことを母親って言われちゃうとなぁ。戦友とか片腕とかの方がまだマシな気がする。
  • 今川義元三河守に任じられたと聞かされた時に、スイッチの切り替わる元康が印象的でした。まだ10代であっても一国を背負ってるんだよね。道三や信長のいう国は陣取り合戦の感覚が拭えないけど、元康の国は家臣や領民の存在が感じられる。母上の、ある意味泣き落とし的な手紙では動けなくても、情勢の変化には心が動く。立場がなければ、もちろん母上の手紙に従ったでしょうけど。わたし的に大河史上最高の徳川様かも。
  • 信長と元康の関係が後半、どうなっていくのか、すごい気になります。
  • 信長が美濃を奪ったら、本当に帰蝶は喜ぶんだろうか。

どうなるのか気になることだらけで、続きはお預けです。どのくらい待ったいいのでしょうか。秋には見られるかなぁ。いくらでも待つので、端折られたりすることない、全部を見たい!