明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第18回 越前へ

サブタイトルは越前だし、朝倉義景が曲者っぽくて好きだなぁ、と思ってたら、またしても織田家に持ってかれたです。

  • 駒ちゃんの命の恩人は、やはり十兵衛の父上でした。明智家に関することは王道を外さないというか、良い感じで予定調和。煕子さまともわりと馴染んでいて良かった。しかし駒ちゃんもいい年の大人になっているはずなのに、いつまであの髪型をしてるんだ?
  • 義景、何考えてるかよくわからん。で、太夫は貴族の出なのか。
  • 信長より恐いのは帰蝶さまでした。政略結婚だけど気の合う夫で良かったな、などど思っていた頃が懐かしい。帰蝶が「弟に会ってみたら?」と焚きつけなければ、信長は信勝を手にかけるところまでは考えてなかったわけで。実家のあれこれと自分のいささか軽はずみな行動が合わさった結果、己の身の内に醸された毒を、織田の家族に注いでいるかのよう。
  • で、帰蝶の毒に簡単に当てられてしまう信長は、やっぱり今も内面はピュアなまま。心の内には、ずっと母上に可愛がられたかった子供が住み続けていました。自分を最優先にしてくれる奥方がいても、これは一生変わらないのか。大人になったら、辛い記憶に折り合いをつけるという生き方もあるけど、信長の並み外れた記憶力はこちらの方面にも影響しているのか。白山の水を飲むよう信勝に迫るところでは、織田家の当主ではなく、弟が妬ましくてたまらなかったお兄ちゃんに戻っているようで、帰蝶と結婚して信長の闇が少しづつ癒されていくどころか、かえって闇があぶり出されるという、救われない展開。信長の残虐行為といわれている様々なことも、夫婦共同でやりそうです。もう絶対に麒麟は来ないわ。
  • 帰蝶の毒と信長の行動力が合わさると最凶。秀吉はこのノリに合わせられそうだけど、十兵衛には厳しそうだ。
  • しかし信勝が見舞いに水を持ってきた時点で、成り行きは察しがつくよね。自分から死亡フラグを運んでこなくてもいいのに……。

十兵衛が先頭になって山中を逃げるところで、主人公っぽくなったな、と思ったが、まだ先は長いようです。次回もお使い人生のようです。
帰蝶さまは駒ちゃんとガールズトークしてた頃には、こんな奥方さまになるとは想像できなかった。可愛らしくて明るい雰囲気の裏にドロドロが潜んでいる、っていうギャップが良いです。元の配役だとはまりすぎて、かえってつまらなかったかもしれない。