明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第20回 家康への文

時代が変わろうとしているのに、前回から明智家の当主はなんにもしてなかったんか。赤ちゃんは生後数ヶ月という感じなので、1年くらいはたってると思われます。京で義龍から「どうしたいのか」と問われたのにな。

  • 妻子と母上と従兄弟に使用人もいるのに、ほんとに手習いの師匠しかやってなかったんかい、十兵衛よ。奥さんに「お金ありません」と言われてやっと就職活動開始。この人が当主で大丈夫かといささか心配になる。で、面接が予定通りに運ばないからって、蹴鞠をバカにするのはよくないと思うの。
  • 駒ちゃんが少し大人びて、しっかり働く女性となっています。元康は駒が気になるふうですが、ドラマの中ではだいぶ年上ですよね。中の人は駒の方が年下だったかと思うので、ちょっと混乱してます。駒ちゃんの見た目年齢に惑わされてはいけない。(前にも公方さまや藤孝の見た目年齢で混乱しました。)元康は本当に若殿に見えるからすごいです。
  • ここまでの人生でひどく辛い経験を重ねている元康が、一番闇が薄いんだな。もちろん暗い目をしているときもあるんだけど、駒からお守りになるかもといわれている丸薬を受け取るときの嬉しい感情を素直に出せるところなんかが、真っ当に育った若殿だなと思う。やっぱり織田家から今川家に移ったのは、子供の成長にとっては良かったのね。あのまま織田にいたら、帰蝶&信長夫婦の毒気にあてられて、麒麟を連れてくるような者にはなれなかったかも。
  • 故郷を追放された十兵衛が気にかけるのは故郷・美濃じゃなくて、帰蝶と信長なのか。その帰蝶はもうほとんど織田家の軍師です。
  • 今川義元がなんか悪人風になってる。竹千代を人質にした回では覇者の余裕を感じたのですが。
  • 信長が普遍的な存在としての「母上」に抱く感情。まだ昔のように素直に求める心を残しているのか、母の愛は無条件ではないと諦観しているのか。熱田で於大の方と対面した時、どう思っているのか判断がつかなかった。「20年会わなくても名を聞けば刺さる」っていうセリフ、本気で思っているようにも、三河や松平を利用するために綺麗ごとを吐いてるようにも聞こえた。話してる間に感情が高ぶって、願望や憧れがあふれてきたのかな。
  • しかし竹千代の父である松平広忠を暗殺したのは信長だということを、水野家は承知しているんだろうか。
  • んで、そんなに遠くはない未来には、信長が直接か間接かはわからないけど、元康の嫡男を自刃に追い込むわけですが、その時の反応も気になります。

この様子だと瀬名や氏真は出てきそうにないな。ちょっと残念。