明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

麒麟がくる【感想】第12回 十兵衛の嫁

取り留めもなくてんこ盛りのようでいて、振り返ってみると織田、斎藤、明智が入れ替わり立ち替わり描かれて、どれも家族の話であるという統一感。歴史は進んでいないけれど、家族関係はそれぞれの家によって良い方にも悪い方にも変わっていきます。

  • 衰弱した信秀に対し帰蝶が信長について問う、その答えについて。帰蝶が信長に伝えた内容はどれが本当で、どれが嘘なのか。「己を見ているようで良いところも悪いところもかわいい」というのは半分くらい本当な気がする。たぶん武将としてはポンコツの信広だって、親としてはかわいいのだろうと思います。ただ、かわいいのと信頼するのとは等号で結ばれるものじゃない。「尾張を任せる」は、かなり帰蝶が盛って伝えているような気がします。父親から愛され信頼されていると知れば、信長が発奮するのは明白なので。そして、実際ものすごい即効性がありました。
  • だけど魔王を生む第一歩になってしまったかも。父上から与えられた信頼と愛を盾にして、母上も弟も重臣たちも蹴散らしてしまいそう。ピュアに「父上にとって自分が一番」と信じて行動する信長は、すべてのリミッターを外してくるんじゃないだろうか。
  • 斎藤家、というか道三は限界を見せつけられるようで辛かったです。第1回、第2回あたりは完璧な戦国ダークヒーローでした。が、今回は熱弁振るってるうちに嘘と本当の区別つかなくなる、自己愛が強くコンプレックスの塊な人に見える。最初の頃にはあった理性や冷静さが感じられません。土岐からの贈り物として道三の前に鷹が運ばれてきますが、面と向かって「操り人形に毒は盛らない」と言い放った相手からの贈り物を、どうして単純に喜べるのか。道三のキャラからしてどういう心理なのかはなんとなく想像できますが、これはもうダークヒーローではない。少しずつ滅びの道に足を踏み入れている道化者だわ。
  • 鷹の爪に仕込まれた毒で身代わりとなって死んだ若者の亡骸の前で、道三が演説ぶちかます場面。言葉が空回りしていて、痛々しい。聞かされる嫡男や家臣一同はドン引きでしたが、視聴者もドン引きですよ。そして、その嫡男・高政から、いっしょに父上を倒そうと持ちかけられた十兵衛くんもドン引き。前回「なんでも言うことを聞く」と言ってしまったことを後悔しているに違いない。
  • そんな中、安定の明智家。あっというまに十兵衛と煕子さまは結婚して、嬉し泣きの母上と、上機嫌の光安叔父上でした。
  • これから美濃、そして三河へ行くことになる駒ちゃん。恋愛がらみでない彼女の物語がやっと始まりそうで、楽しみです。

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「一足先におあがりになった」信秀。信長は心配だったでしょうが、帰蝶についてはしっかりした嫁が来てくれてよかった、と思っているんじゃないかと勝手に想像しています。

リアル世界に里見内閣総理大臣臨時代理がいたら

里見さんは、あのシン・ゴジラで貧乏くじひいて首相代理になった人です。なんか頼りなさそうだけど、マイペースで人情味があって、なんだかんだとぼやきながらゴジラへの核攻撃を許可する役割も引き受けました。もし許可したら、全国民から恨まれるのは承知の上です。

最終的にはヤシオリ作戦実行まで外交努力で時間稼ぎをして、最悪の事態を避けることになります。フランス大使に里見さんをはじめとした内閣のメンバーが、最敬礼のお辞儀をするところでうるっときました。私にとっては、全く表情を変えることがなかった尾頭さんが最後の方で小さく笑うところと並んで、感慨深いシーンです。

さらに事態が収拾したら、自分が責任を取る形で辞任して、若手に後を任せるつもりであったこともわかります。

現状で里見さんが首相だったらどうするだろう。
核攻撃で何もかも失うことになる国民に思いを寄せる場面があったりするので、一方的に自粛を押し付けるだけなんてことはしないだろう。どこかで肚をくくるんじゃないか。具体的にどうするかは想像しきれないが、場合によってはどこかから恨まれるかもしれない、それでも。
ただ絶対に確信持って言えるのは、「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証」としてのオリンピック開催、その政治家としての晴れ舞台は次世代に譲るだろうな、ってことです。

それからもう一つ。
「感染拡大を国のせいにしないでくださいね」と宣った政務官がいましたが、これが永田町の認識なんですかね。そんな方々には十二国記の女将軍・李斎のセリフを贈りたい。
最新刊の「白銀の墟 玄の月」にあったもので、なんせ全4巻と分量が多くて該当のページを探せなかったから、相当うろ覚えなんですけども、意味はだいたい合ってると思います。
「民は自分や自分の周りの人の幸せを求めればよい。国全体のことは官が考えるべきことだ」
一般人はこんな時でも、自分や家族のこと、あるいは顧客や身近の社会のことを考えて満員電車に乗ったり、お店を開いたりするわけですよ。休日の人出は減ってるし。たまに暴走してる人もいるが、大部分の人は好き勝手にやってるわけじゃない。
国全体のバランスを踏まえ、どうしたら皆んなにとってなるだけ良い道になるかを考えて、策を実行するのが政治家や官僚の仕事でしょう。自粛要請って言いっぱなしで、責任を果たしたことになるなんて、そんなバカなことがあるか。

今は信頼できる政治家は、フィクションの中にしか存在しないらしい。

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1週間ほど前にスーパーに行くついでに、近所で撮りました。例年だとバーベキューしたりお弁当食べてる人がいっぱいの河原ですが、今年は通りすがりの人しかいませんでした。来年はお弁当食べられるといいね。

モヤモヤが続く日々ですが、納税通知書が届いちゃった。こんな状況で税金なんて払いたくないが、責任を果たさない卑怯者にはなりたくないので払います。

 

 

麒麟がくる【感想】第11回 将軍の涙

毎度おなじみの十兵衛くんのお使いクエスト。今回が最難関だったんじゃないでしょうか。

  • 人質交換の場面。信広は良くも悪くも普通の人かな、と思いました。竹千代はやっぱり父死亡で覚醒した気がします。
  • 今川義元と対面して、いつ三河へ帰れるのかとストレートに問うところも、なんか計算が働いてる感じ。敢えて子供らしい質問をぶつけてみたんじゃないだろうか。
  • 尾張に援軍を出すかどうかで斉藤家は、そりゃまあ割れるよね。そのとばっちりで十兵衛はお使いに行かされる事に。
  • 「兵は出せないが米は出す」と伝えると、結果、織田家の家臣でもないのに、織田のためにお使いをするのか。なんか泣けてくる。十兵衛はいつ爆発してもおかしくないわ。
  • もし鉄砲の件で信長が十兵衛を気に入ってなかったら、帰蝶は磔コースにいってしまったのだろうか。信長・帰蝶・十兵衛の三人である程度ぶっちゃけた話ができたから、将軍家に仲介を頼む案が出てきたのだから。
  • 道三はケチすぎて話にならないので、高政に頼んで、土岐頼芸に会わせてもらうわけですが、十兵衛&高政コンビでは相手のいいようにあしらわれてしまうわな。こんなに簡単に高政が籠絡されるのは、元はと言えば道三の父親としての態度が原因なんだけど。しかし聞きたくなかっただろう話まで、聞くはめになった十兵衛の胃の具合が心配になる。
  • 前に頼芸のところに連れてこられた時に、学友二人の縁は完全に切れてしまったかと思ったが、多少ぎこちなくはあってもちゃんと話ができたことは、なんかほっとした。
  • なんだかんだで、頼芸に文を書いてもらって京へ向かうところまででずいぶん時間が経っています。放送の残り時間が少なくなっているのに、サブタイトルの将軍が登場されない。ラストのお使いは、いくらなんでもちょっと都合よく運びすぎでは、と思わなくもありませんが、まあいいか。公方様の場面は幻のような美しさだったから。

 

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今回、一番印象的だったのは、信長と帰蝶が夫婦揃って十兵衛に圧力かけるシーンでした。2度目の結婚生活は、お家の事情は色々あるにしても、私生活においては幸せそうです。

 

 

麒麟がくる【感想】第10回 ひとりぼっちの若君

サブタイトルは信長、竹千代の二人を指しているんですね。そして二人ともすでに化け物感を漂わせております。

  • 伊呂波太夫がやっと登場しました。諸国に顔が広いのね。
  • 駒ちゃんの命の恩人はやっぱり、明智家の人でした。お約束の展開ですね。
  • 織田信広が今川の人質になってしまったことで、なんだかんだでとばっちり受けた十兵衛くんが、またしてもお使いの旅へ。大変やな。道三には他に信頼できる家臣がおらんのか?
  • 信広と竹千代の人質交換の件。信長は竹千代の駒としての重要さからして引き渡すことはできないと言い、信秀は信広を見殺しにはできないと言う。腹を立てた信長が退出した後で、信秀と土田御前は親の立場で話します。お家を率いるリーダーは人望があるのが良いのか、人格に難ありでも切れ者の方が良いのか。両親も弟もわりと普通の人に思えるけど、嫡男だけ特異な人なんだな。
  • 十兵衛くんは菊丸を道連れに味噌を持って、単純なお使いを装って那古野城へ。鉄砲の産地当てクイズに正解できたので、信長に気に入られた模様。
  • 信長の記憶力すごい、ただ者ではないとよくわかります。だが、お家の内情を初対面の若造にペラペラ喋っちゃうんかい。このドラマの若者は十兵衛といい(1回目で松永さまに殿の悪口)口が軽すぎ。
  • 後継問題は別にしといて、15、6の男の子が心の底では「お母さん、もっと僕のこと見て」と思っていたとしても、プライドが邪魔して、おいそれと口に出せない感情でしょう。しかし、この信長は情緒不安定で他人との距離感とか普通ではなくなっているから、できてしまうのかな。
  • 将棋盤を持って竹千代登場。「干し柿をくれた薬草売りがここにいる」と気が付いたらどうなるんだ、と妙な緊張感が走りました。が、竹千代はスルー。この竹千代なら気が付いていても、即座に状況を読んで敢えて知らないふりをするかも。
  • あのときは、母上に会いたいだけの子供でした。で、十兵衛が、時がくるまで待つべきだ〜みたいなことを言いましたが、何かしら竹千代の心に響くものがあったのでしょうか。信勝との接待将棋をやるにあたっては、多少なりとも影響があったかも。それでも前回、金魚に絡めて自分の境遇を帰蝶に話していた時は、まだ幼さが残っていたように思います。9回と10回の数ヶ月の間に父暗殺の実情を知り、色々と考えたのか。
  • 信長と竹千代の対局シーンは、竹千代の方が大人に見えました。敵を知るために今川に行きたいというのは本心かも。でも今川と通じている父上が殺されても当然だというのは、そのまんま言葉通りに受け取っていいものか迷います。

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信長が十兵衛にむかって母上のことを語りだすところで、すっと表情が消えました。諦めと飢えが入り混じって澱んだような感じ。初めて魚を釣って母上に差し上げた時から、時間も情緒の発達も止まってるんだろう。こんなふうに子供心を残している状況もピュアと呼ぶのなら残酷なことです。 

麒麟がくる【感想】第9回 信長の失敗

信長のうつけ度合が強烈でした。
比叡山を焼き払うのも、寧さまに慰めのお手紙書くのも、このキャラなら一人の人間がとる行動として、納得です。直虎版の、周囲が忖度せずにはいられない権力者でありつつ、家康にうきうき茶碗のプレゼントも両立できる人物像ですね。

帰蝶とは気持ちが通じあったようで、よかった。新郎新婦とも家庭環境に問題があるとはいえ、帰蝶のほうが人の気持ちに添える(明智家の遺伝子のおかげか)から、彼女が信長と他の人をつなぐ役になるのかな、とぼんやり思いました。今は「父上に認められたい」が行動原理ということで、いくらかは可愛げがあるけど、じきに父という枷はなくなってしまいます。その時、この信長はどうなるのか? 成長できるのか子供のままか、楽しみなような怖いような。

  • 竹千代の父上があっさり退場なさってしまった。
  • 信長、礼儀もへったくれもないけど、祝言をすっぽかしたことはちゃんと謝るんだ。
  • 両親に結婚の挨拶。身なりもきちんと整えて、普通にこなしてるじゃん、と思ったら一抱えもある円柱状の容器が引き出物として登場しました。容器のサイズで蓋が開く前に、中身を確信しました。普通の首桶じゃなくて塗り物の行器に入れてきたのは、祝いの品だから? 
  • 土田御前は不快な様子を見せていたけど、驚いているわけでもないのは、こういうことにある程度慣れているってことでしょうか。これが織田家や信長の通常なら、弟の方ばかりをかわいがってもしかたないか。
  • 信長は普段は竹千代をかわいがっているらしい。このドラマでは竹千代は父・正室・嫡男を、あんなに慕っている信長に殺されることになる。それでも織田に従うしかない。闇が深いな。
  • 煕子さまは妖精さんなのか、実はしたたかなのか。とりあえず十兵衛くんはあっさり恋愛モードに入ったようです。駒ちゃんに対する時とは全く違います。

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現実は暗いニュースばかりだし、ドラマもドロドロ展開なので心の底から笑う人が描きたいと思って、叔父上にしました。道三のイエスマンかと思っていたら、兄から預かった明智城を甥っ子にそっくりそのまま渡してやりたいから、という気持ちがあったのね。しかし高政といい、長良川へのフラグを着々と立てていく……。

その高政だけど、父との関係がこじれた結果が現状であるなら、信長と比べたらよくぞ真っ当な若様に育ったものです。二人とも父上に認められたいけど、認められない褒めてもらえないのよね。

 

麒麟がくる【感想】第8回 同盟のゆくえ

 高政といい十兵衛といい、若者がおじさんたちにいいように掻き回されて気の毒だ、と思うばかりでした。

  • 和議について、高政の理屈(今川と織田本家を敵にすることになる)は間違っちゃいないんだから、話し合いや説得のときはきちんと問題を切り分けて、冷静になって頭を使いなされ。若いし、父上に関して頭に血が上ってるから難しいのだろうが。
  • なんだか道三がシミュレーションRPGのプレイヤーに見えてきた。まあ、ゲームなら好きにやればいいんだけど、人間相手ではつらい。
  • 海を手に入れて美濃を豊かにする、その利益をもって道三はどんな国を作りたいのか見えてこない。ただ財を蓄えること自体が目的のよう。一方、第3回で高政はどういう政がしたいのか十兵衛相手に話しています。彼が「父上は金のことばっかり」って愚痴るのは、そういう展望や志の問題もあるのかも。商人の三代目なんだから、単純にお金の重みを理解しないとは思えない。
  • 帰蝶が結婚を承諾したと聞いた時の、道三の珍妙なる喜びの舞。端で見てる分にはおもしろいし可愛いけど、十兵衛くんの立場になったら、たまらんなぁ。こんな神経逆撫でされるようなことされたら、どうやったって殿のことは嫌いになるわな。ちょっとは想像力働かせてポーズだけでもいいから十兵衛を労って、娘の決意にも感謝しといたほうが、家臣の気持ちをつかめるのに。道三は第7回で「また夫を父が暗殺するかもしれない」と考えた娘の気持ちなど思いもよらないんだろう。
  • 土岐頼芸は斎藤家の家中を険悪にできれば、あとはどうでもいいんだな。十兵衛も正面切って道三の野望について演説したのは悪手だったかも。
  • 深芳野が息子に言う「全ては家督が譲られてから」というやつ、美濃の外の状況が許せば、それも良いのでしょうが。
  • 駒ちゃん関係は今回で決着がついたようでよかった。
  • 祝言に新郎が現れなくても、不敵な笑みをうかべる帰蝶さまに気分が救われました。
  • 今川義元太原雪斎の圧力、すごい。f:id:pululux:20200313222625j:plain

竹千代くんが嫌いな父上を描きました。描いてたら父子で衣装の配色が似ていることに気がついた。

松平広忠が圧迫面談を受けている様子を見ているうちに、この今川館のどこかに小野和泉守(@おんな城主直虎)がいて孤独な戦いを続けているのかも、と思ったらたまらなくなりました。その頃、井伊谷ではどうだったかを、つい考えてしまう井戸の底の民……。

 

 

 

 

麒麟がくる【感想】第7回 帰蝶の願い

十兵衛くんが板挟みどころか、四方からプレッシャー受けながらもがんばる回。絵面としては地味だけど、京で主人公無双状態の前回より、こっちの方がおもしろかったです。

  • 母上は囲碁がお強いのですね。かっこいい。
  • 帰蝶は自分の本心はそれはそれとして、2度目の政略結婚を渋るのは、うつけ者で有名な信長に再び父が手を下すのは嫌だから、ってことなのね。で、縁談を潰してほしいと、十兵衛にお願い。
  • 駒ちゃんの立ち位置は何なのか。帰蝶さまの一生の友達という線もある? 二人の女子トークは良いなあと思います。歳をとってからでも、二人が会うと少女の頃に戻ったりする場面があったら、泣くしかない。
  • 光安叔父上からは、帰蝶さまから本音を聞き出して欲しい、とお願い。叔父上もしんどい立場ではある。
  • 駒ちゃんが母上に「帰蝶さまの輿入れの話を聞いた」と切り出した場面。「思いが遂げられぬ者……云々」で、駒ちゃん自身が十兵衛とは結ばれないと承知していることがわかりました。で、その後に続く「様々な理由で嫁げぬ者もいる」というくだりで、心が締め付けられた。この子には年頃になった娘の縁談を心配する親も、相手を見繕ってくれる親戚もいない。だからこのまま一人かもしれない、と。
  • 道三からは、いとこ同士でウマが合うお前が帰蝶を説得せよ、と命令。
  • 美濃が豊かになるために海が欲しい、と道三。海を手に入れるためには織田と和議を結んで、和議の証として帰蝶を嫁に出す。戦をするだけじゃなく、守護代らしく色々考えてんだな、と思った。が、織田信秀は体調が悪くて先は短いと、道三は知ってるんですよね。信秀がいなくなった後、帰蝶が信長を亡き者にできれば(嫁入り前に短刀を渡すエピソードがあるし)、戦なしで尾張を乗っ取れると思ってるわけね、と妄想してしまった。
  • 高政からは和議を成立させないため、帰蝶を嫁に行かせるな、とお願い。
  • 父に反発する気持ちがないわけでもないだろうが、それだけじゃなく、今川や織田の本家を敵に回すことになるし、尾張の守護も軽く見てることになるから、とのこと。信秀の意図を正しくつかんでるのは高政の方で、道三は見たい物だけを見てる。この父子、見てる方向が違うからこそ、腹を割って話し合えたら美濃最強にできたかもしれないのに。
  • ただ、友達だったら、酒に弱い十兵衛くんに杯押し付けるのだけは止めてあげて。
  • そんなこんなで、メンタル削られまくった末にお家に帰った十兵衛くんに、帰蝶さまが再びのお願い。尾張に行って信長をその目で見てきて欲しいとな。戦国の姫は凛々しい。周囲から大事にされ、贅沢な暮らしが許される立場の重さが身に染み付いているのね。
  • 菊丸、ほんとに神出鬼没なんだな。すでに信長の行動パターンも調査済み。

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母上さまが今回は印象的でした。単に妻で母だけじゃなく、夫を亡くしてからも、立派に明智の御方さまを勤めてきたのだろうということが伝わってきました。