明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

リアル世界に里見内閣総理大臣臨時代理がいたら

里見さんは、あのシン・ゴジラで貧乏くじひいて首相代理になった人です。なんか頼りなさそうだけど、マイペースで人情味があって、なんだかんだとぼやきながらゴジラへの核攻撃を許可する役割も引き受けました。もし許可したら、全国民から恨まれるのは承知の上です。

最終的にはヤシオリ作戦実行まで外交努力で時間稼ぎをして、最悪の事態を避けることになります。フランス大使に里見さんをはじめとした内閣のメンバーが、最敬礼のお辞儀をするところでうるっときました。私にとっては、全く表情を変えることがなかった尾頭さんが最後の方で小さく笑うところと並んで、感慨深いシーンです。

さらに事態が収拾したら、自分が責任を取る形で辞任して、若手に後を任せるつもりであったこともわかります。

現状で里見さんが首相だったらどうするだろう。
核攻撃で何もかも失うことになる国民に思いを寄せる場面があったりするので、一方的に自粛を押し付けるだけなんてことはしないだろう。どこかで肚をくくるんじゃないか。具体的にどうするかは想像しきれないが、場合によってはどこかから恨まれるかもしれない、それでも。
ただ絶対に確信持って言えるのは、「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証」としてのオリンピック開催、その政治家としての晴れ舞台は次世代に譲るだろうな、ってことです。

それからもう一つ。
「感染拡大を国のせいにしないでくださいね」と宣った政務官がいましたが、これが永田町の認識なんですかね。そんな方々には十二国記の女将軍・李斎のセリフを贈りたい。
最新刊の「白銀の墟 玄の月」にあったもので、なんせ全4巻と分量が多くて該当のページを探せなかったから、相当うろ覚えなんですけども、意味はだいたい合ってると思います。
「民は自分や自分の周りの人の幸せを求めればよい。国全体のことは官が考えるべきことだ」
一般人はこんな時でも、自分や家族のこと、あるいは顧客や身近の社会のことを考えて満員電車に乗ったり、お店を開いたりするわけですよ。休日の人出は減ってるし。たまに暴走してる人もいるが、大部分の人は好き勝手にやってるわけじゃない。
国全体のバランスを踏まえ、どうしたら皆んなにとってなるだけ良い道になるかを考えて、策を実行するのが政治家や官僚の仕事でしょう。自粛要請って言いっぱなしで、責任を果たしたことになるなんて、そんなバカなことがあるか。

今は信頼できる政治家は、フィクションの中にしか存在しないらしい。

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1週間ほど前にスーパーに行くついでに、近所で撮りました。例年だとバーベキューしたりお弁当食べてる人がいっぱいの河原ですが、今年は通りすがりの人しかいませんでした。来年はお弁当食べられるといいね。

モヤモヤが続く日々ですが、納税通知書が届いちゃった。こんな状況で税金なんて払いたくないが、責任を果たさない卑怯者にはなりたくないので払います。