明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第9回 感想

哀しみをかみしめる暇もなく、案の定もめる井伊谷。これでは殿が浮かばれない。

  • そんな中でも凛とした千賀母上。涙を見せずに殿の首をきれいに整え、討ち死にした家臣の家族を心配し文を送る。そんな母上宛てに慰めやお悔やみの文を送る人は誰だろうと考えてみた。この場合、娘の次郎は違う。あまりにも近すぎる人ではダメだ。立場的に相応しいのはしのさんかなと思う。
  • 殿の最期が語られた時、本気で悲しんでた家臣は政次だった。第4回の「鶴から父を奪いたくない」という言葉に表される直盛の思いは、政次に届いていた。
  • 直親はどのくらいの野心があるのか。直盛が亡くなった悲しさより、自分が当主になる喜びが勝っているように見えた。直盛が井伊谷を任せたのは中野さんとわかった時の揺れてる感じが怖かった。
    自分の存在意義は嫡子を作ることだけなのか、と思ってしまったとしたら動揺するのも仕方ない。でも検地の時は帰参して間もなかったが、今回は4年経ってる。4年の間にどのくらい学んだのだろうか。
  • 玄蕃は亡くなってしまったが、なつさんが政次の理解者になった。けど、涙を流す政次を受け入れてくれる家族が残っていて良かった、と思えたのは束の間だった。
  • 直親としのさん懐妊おめでとう……なのだが、しのさんが「殿のおかげで授かった、殿の生まれ変わり」と言うところに違和感。何か含むところがあるみたいな嫌な感じがした。これが千賀母上が「生まれてくる子は殿の生まれ変わりですね」と言うなら良いんだけど。ひねくれて考えすぎでしょうか。
  • 奥山家の中でも、なつさんや孫一郎は情緒安定しているのは、母上の遺伝なんでしょうか。父上としのさんは回路が短くて、ちょっとしたことで危ない方へ針が振れてしまう。
    奥山父、戦に負け死ぬような目にあって心が弱ってるのかもしれないが、穏やかに政次との会談終了と思わせて、いきなり斬りかかるという暴挙。殿の最期に立ち会った孫一郎がしっかり自分を保っているだけに悲しすぎる。
  • 怒りのスイッチが入ると、言葉が静かに流れるように紡ぎ出される政次。ここで本気で怒ったら取り返しつかないんだけど……でも言わずにおれない心境はわかるけど。自分を制御できなかったところが若さなのかな。
  • そんなこんなで、奥山父を斬ってしまったが、なつさんと亥之助のいる自宅へ帰れるはずもなく、お寺へ。公式サイトの次回予告を見る限り、今度は次郎は政次を信じて、政次のために動いてくれそう。
  • 元康に岡崎城へ戻る選択をさせたのは瀬名様の言葉。ちゃんと家族として繋がっている。にもかかわらず、この夫婦は癒し枠ではなくなってしまう。
  • 南渓和尚と佐名様の会話が意味深すぎて、辛い。佐名様はまた井伊家に振り回されるのね。これで和泉守が亡くなる前に語ったことが、どれくらい真実なのかはっきりしそう。

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今週は千賀母上が印象的でした。