明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第20回 感想

先週以上のコメディ回になるとは思いませんでした。
直虎、墨染の衣の時は坊さんらしく思慮深く落ち着いた雰囲気もあったのに(第10回で奥山殿を殺めてしまった政次のため動くときとか)、城主になったらおとわ風味がどーんと強烈になってませんか。

  • 元々今川に関係のあった商人に、あっさり利権を取られてしまった方久。その反応はお笑い風味に描かれていたが、これも終わりの始まりな気がした。
  • 直親の隠し子・高瀬は見た目は百姓娘だけど、妙に頭の回転が良さそう。素直に考えれば、母のユキさんのおかげかなと思うところだが、公式の人物紹介に「その正体は・・・!?」って書いてあって、なんかモヤモヤする。
  • 以前にしのがランクアップするのは直親の隠し子が登場する時じゃないかな、と書いたことがあったが、実際はランクアップというか、直虎と気持ちが通じ合うきっかけになった。御初代様の井戸に向かって直親をなじるしのと直虎がなぜが清々しかった。
  • とはいえ、ただ直親を堕とすだけじゃなくて、しのが「寂しかったのだろう」とさらっと言っていたのが感慨深い。自分の嫉妬心を認めつつ、今は相手の立場も思いやれるんだな。
  • 逃亡中でいつ命がなくなってもおかしくない日々なら刹那的な行動に走っても仕方ないし、あの時代の人として子孫を残したい気持ちもわからないではないさ、直親。ダメだったのはリップサービスが過ぎたことだ。
    その時その場では相手に対してサービスとか嘘をつくとかいう意識はなく、その瞬間の気持ちに(後先考えず)正直なんだろう。けど全力で歯の浮くようなことを言うから……。
  • 井伊に帰還した時、事実を告白したとして、おとわは少々面白くないかもしれないけど、ほかの人々はそれなりに理解してくれそうだけど。亡くなった時のキラキラ王子様キャラよりは、ある意味、親しみやすくなった。
  • 直虎と政次の囲碁のシーン、あれっぽっちじゃなく、何ならたわいない会話を繋いで15分くらい尺を取ってくれてもいいのよ。

常慶を目にした時の高瀬の表情が気になります。何か隠してることがありそう。