明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第10回 感想

直親と政次が多少は本音で話せるようになりました。幼なじみに戻りつつあります。次郎も人目につく働きはなくても、立派な竜宮小僧でした。細かい気遣いの積み重ねで人を動かす、直盛父上はこんな当主だったのかも。

  • 奥山父が亡くなったことで、直親は実父の死をやっと客観視できたように感じた。しのさんは「悪いのは父だと解ってはいる」と言った。でも……と割り切れない感情が続いてしまうのは、人情だから仕方ない。幼い亀にしてみたら、悪いのは直満という事実と、自分にとっては替えのない親として大事に思う気持ちを両立させるのは難しかったよね。
    残った証拠から冷静に推理し、しのさんの気持ちに寄り添い、政次を救い、家中が割れるのも防いだ。直親のレベルは3つくらい上がったと思う。
  • 井伊谷に戻ったものの、本当にどう振る舞ったらいいかわからなかったが故の挙動不審だったとしたら、散々ディスって悪かった、亀。
  • 政次も直満の所領を返すことで、心のつかえが一つ取れたよう。誕生祝いとして証文を出すとき震えた声だったのは、小野が父と義父を亡き者したことの謝罪を亀に受け入れてもらえるか不安だったのだろう。レベル上がった直親は自信が芽生えてきたから、政次の気持ちを受け入れることができた。亡くなる間際の和泉守の呪いの言葉の効力が、少し薄れた。政次のために動いてくれた人が何人もいてホント良かった。
  • 奥山父には気の毒だが、過激派が一人減って井伊が平和になった気がしないでもない。
  • 中野のキャラ、いいなぁ。この人も案外、過激派年寄りに抑えられて息苦しい思いをしていたのかもしれない。
  • ご隠居様の居館は、山賊の秘密基地みたい。ドラマ中の時間で考えても一昔前のノリなんじゃないだろうか。
  • 夜の井戸での次郎と直親は元許婚ではなく、貴婦人と騎士のよう。本家の姫に忠誠を誓うセリフは胸熱だった。(だが次回予告の最後のカットが不穏だ)
  • 瀬名様のために駿府に駆けつけた次郎は寿桂尼を前に本領発揮。本質は子供の時と全く変わっていないのね。政次と直親にも、あの性分で命乞いなどできるのか、と言われてるし。
    史実に照らして、ここで瀬名様自害はないことはわかっているから、今日のところはのほほんと見てられたけど、今後、瀬名様の元康に対する感情はねじれてしまうのだろう。それでも次郎との友情は変わらないだろうから、単純に悪女な築山殿にはならないような気がするんだけど、甘いだろうか。
  • 白髪の佐名様が……。ちょっと史実を検索してしまって、ダメージでかいです。
  • 今週の癒しは龍潭寺。小坊主さんの日常が見たい。あと昊天さんも。