明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第40回 感想

大人はそんなにズルくはなかったようです(和尚様を除く)。

  • 直虎が目の前にいると中2病の発作が出るのか、虎松。殿に対してただの百姓だの、もう当主でもないくせになどと、イキがって見せた直後に家康登場。家康は直虎を井伊殿と呼び、中へ招き入れる。それを見ている虎松の様子が良い。なんだかんだ言って殿にはかなわないよね。
  • 虎松に対して貫禄を見せた直虎でしたが、家康との直談判は「話が弾んだだけじゃった」。昔のおとわがひょっこり現れたみたいで、なんだかほっとした。第39回からの直虎は、あまり表情が豊かではなかったので。
  • 戦ってもいないのに負けた家の子と言われるのは悔しい。というのは考えもしなかった道理だった。子供は子供なりに考えてる。が、手順を考えていないところは子供だった虎松。亥之助の方が二歳くらい年上でしたっけ? 絶妙のタイミングで殿と常慶にネタばらしして、陰で虎松の野望をフォロー。さすが小野の子。中2と高1と思うと、この知恵の回り加減の差も納得です。
  • 家康の意向と虎松の意志を受けて「親らしく送り出してやろう、あやつの思うように」と言う松下の父上。松下のために本気で怒っていたしの。松下の父上もしのがあれだけ怒ってみせるから、より気持ち良く折れることができる。
    再婚してからの年月がどれほど良い時間だったのか分かる。しのさん、スケコマシよりこういう穏やかな人の方が合っていたんだな。
  • 但馬は殿に仕えていて不幸ではなかった。はっきりと言葉にして、それも小野家の者から言われたことの意味の大きさ。なつは政次の恋心を知っていたし、自分との密かな夫婦約束もあったが、そういうものは全部胸に収めて、ただ直虎の心を思い遣った。なつに対して直虎はしおらしく「はい」と答える。
  • 口ごもりながら「松下殿」と呼ぶ虎松に、「父上でもいいぞ」と応える松下の父上。このシーンを見たら、もう今までの暴走行為は水に流すから頑張れ虎松、という気持ちになりました。

事態を混乱させた原因を作ったくせに、なんとなく直虎のせいということにしちゃう和尚様。怒れるしのさんにあれだけ正論ぶっつけられても、ぜんぜん堪えてない。やっぱり井伊の黒幕。