明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

町内会はしんどい

今年度、町内会の役員をやっている。と言っても、自分のところの班の回覧板を出したり、市の広報をポステングしたり、掲示板のチラシを張り替えたりするのがメイン作業の一番下っ端役員、ぶっちゃけ面倒くさいが、誰でもできる簡単なお仕事である。こういう役って、決まった順番で回ってきて、一年間淡々とこなして次のお宅に引き継ぐというのが一般的だと思うんだけど……どうも引き継ぎが一筋縄で行きそうにない。ウチはここに引っ越してきてまだ浅いので、はっきりした経緯はわからないが、役を押し付け合ったり、貧乏くじを引いた人が何回も引き受けたり、人間関係がギスギスする元になっているっぽい。

去年の春に役員の話がきたとき、別に好き好んでやりたくはなかったが、まあ居住者のお勤めだよね、と諦めて引き受けた。で、10ヶ月が過ぎて、元々住んでいた方々の「町内会と関わりたくない」という気持ちは理解できたような気がする。しょうもない行事(参加者少ない)がたくさんあったり、お祭りの寄付金集め(神社の下働きを引き受けた覚えは無い)をさせられたり、わずらわしいことが多すぎた。一つ一つは大した労力ではないが、数が増えてくるとキレそうになった。あまり細かく書くのはアレなので、抽象的な言い方になってしまうが、会長さんとその周辺は町内会の運営に要らぬ手間をかけることが近隣の「絆」を深めることに繋がるという認識らしい。分かるような分からないような、変な理屈だ。一昔前の田舎の隣組みたいなやつが理想なんだろうか。よくテレビなんかで見る、若い人は地域の繋がりが薄い、とかいう話はこういう事も原因の一つだったりして。会長や理事をやる人は元気なお年寄りというパターンが多いと思うが、旧態依然のやり方や価値観を押し付けられたら、そりゃ下の世代は避けて通りたくなるってもんでしょう。かといって、よく知らない年上の人に意見するのは、ものすごくハードルが高い。

いっそ徹底的に省力化して面倒は最小限に、あまりにも人が集まらない行事は必要ない行事だと割り切って止めてしまった方が、みんなが役員を引き受けやすくなって「誰でも参加できる町内会→絆が深まる」ってこともあるんじゃないのかなぁ……という意見を面と向かって話す勇気は、やっぱり私にはないです。ごめんなさい。せめて自分が老人になった時、もしも地域の役員をやるようなことでもあったら何かを変えられる人になっていたい。