おんな城主直虎/第25回 感想
恋愛、忠義、家族愛、友情といった単純な言葉では言い尽くせない、いろんな思いが織り合わさった回でした。井伊の家中、劇中時間ではしばらくぶりの龍雲党まで、みんな同じ方向を見ている。
- お寺で子供たちを相手にしている政次は見ていてホッとする。子供の世代はもう小野の家に関して、引っかかりなどないのかも。そして、ちっこいくせに井伊の赤鬼の片鱗を見せる虎松。
- なつ、内緒話をするためとはいえ思い切った行動に。心情としては家族愛と恋愛、五分五分くらいなのかな。政次も察しているはず。しかし、これってある意味、政次スケコマシと言えるんじゃないかと。直親みたく、分かりやすくあからさまでないだけで。
- 俺の手は冷たかろう……は不憫の象徴じゃなく、ほのぼのとドキドキと切なさが合わさったシーンでよかった。
- ここで主人公がどうにかなるはずがないと分かってるから落ち着いて楽しんでますが、謀反・駿府・申し開きはこれまでの井伊家にとって破滅への3点セット。
最初の直親パパからのあれこれに始まって、過去の数々の失敗を乗り越え、井伊家と直虎は最悪の事態をひっくり返せるところまでたどり着いたと思うと感慨深い。 - 氏真坊ちゃん、蹴鞠勝負のことを未だに根に持ってるらしい。でももうイノシシ少女のおとわはいないのだよ。若手の当主としては直虎の方が一段上でしょうか。
次回も中村与太夫の登場があるようで嬉しい。気賀の他の商人たちも、中の人も含めてひと癖ありそうな人々で、とても楽しみです。