明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第23回 感想

先週のラストから予告を見て、これはもしかして井伊が周囲から付け入る隙を与える緒になってしまうのかも、と暗い気分だったのですが、全然そんな話ではありませんでした。今回もほのぼの回!

  • 近藤さんに問い詰められて、直虎自爆。フォローする六左。之の字がポメラニアンなら、忠犬・六左は秋田犬。
  • 時間経過や周りの風景からして、近藤さん御一行がやってくることを龍雲丸たちに伝えるため、なつは夜明けとともに山に入った、という感じでしょうか。本当にできた妹です。政次となつは確かに家族になってる。この二人の関係、夫婦っぽいよ派と兄妹だよ派がありますが、私は兄妹派です。政次が直虎を思い続けていることを、聡いなつが気付いていないとは思えないし、そういう気持ちがありながら様々なことを己の胸に収めて井伊のために尽くす兄が好きだし、誇らしいんじゃないかな、と思うわけです。
  • 近藤さんは井伊に付け入るどころか、弱味を作ってしまいました。龍雲丸の読みの確かさと、和尚様の弁舌巧みなこと。
  • 龍雲丸は滅びた武家の子でした。たいていの歴史ドラマは勝者の話だが、勝者より敗者の方がずっと数は多くて、普通の人々なんだよね。井伊への奉公を断ったあたりから、御家を失ってどんな人生を歩んできたのだろうかと妄想が止まりません。
  • その刺繍入り橙色の小袖は若作りすぎないか直虎……と思ったら、普段通りの衣装で登場してホッとした。衣装は平常心でも、態度は怪しさと嬉しさ爆発だったけど。家臣は政次含めて揃って着飾って、どんだけ纏まりがいいんだ。
  • 盗賊団のみんなをもっと見ていたいけど、体制に組み込まれてしまう(いくら直虎がフリーダムな領主とはいえ)と、彼らの良さがなくなってしまいそうだったから、奉公しない道を選んで正解だったのだろう。
    政次の表情が緩んだのは「やはりな」という思いと、自分に正直な生き方を選ぶ龍雲丸を心密かに認めたからかな、と。

ついに次回は歴史が動くようですね。ほのぼの回も終わり、もっと直虎と愉快な仲間たちを見ていたかった。でも瀬名様と信長の登場は楽しみです。