明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第21回 感想

母からはイノシシと言われ、義理の娘になって間もない女の子からは、もうちょっと考えろとたしなめられ、乳母からは古い方の姫様と言われてしまう直虎ちゃん(アラサー)。やっぱりおとわのままで領主をやってる模様。でも人材もお金も足りていない領主だから、普通に常識の範囲でやってたらダメなんだ。けど、現状で尼さんの風情のかけらもないって、修行に励んだ年月はどこに消えてしまったんだ。見てる方は楽しいからいいですけど。

  • 気賀や中村屋の雰囲気、ちょっと胡散臭いけど自由で開かれていて、世界の広さを感じられてすごく好き。「平清盛」っぽい。路地に面した店先にオウムがいそう。
    中村屋与太夫も飄々として底知れなくて良い。この先も登場機会があってほしい。
  • 高瀬の母のユキさんて、おとわに似てるだけじゃなく、なつさん的要素も併せ持った人だよね。じゃないと、あんなに冷静で賢い子にならないんじゃないかと。
  • 旅の男改め、龍雲丸。いいキャラだけど、他の人物と比べてケレン味が強くてなんとなく浮いて見える。先週までは期待大だったのですが、この先どうなるか。龍雲丸自身が、そういう風に自分を演出してる設定って可能性もあるでしょうか。
    身代金要求の文が達筆で、元々はどこか良い家の出身?
  • 誘拐された直虎を心配していることを現すわけにいかない政次。セリフはほとんどないのに、表情だけで思っていることが手に取るように分かる。でも和尚様はやっぱり全てお見通し。「浮かばれぬ」と和尚様が言った言葉が、せめて政次の耳に届いているといいな。
  • チビおとわのカブ盗み食いのエピソード、ついに回収されました。あれはヒロインとは思えぬ強烈さだったので、こういう形でオチがついてますます記憶に残るエピソードに。人は皆等しく卑しい。けど、だからこそ投げやりなることを良しとせず、前を見て進む。直虎が龍雲丸を説得する流れは、力強くジーンときた。