明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第18回 感想

和尚様がお膳立てしたとはいえ、政次の意図について直虎が自分で気がついた形になったのはよかったです。おとわも鶴も生まれた時から知ってる和尚様だからこそ、ですね。

  • 未完成の種子島を今川に売りつけて形勢逆転どころか、残りの費用まで出させるとは、さすが銭の犬・方久、やるな。ていうか坊っちゃま氏真、ノリが軽すぎないか。
  • なつの政次評「秋の月」美しすぎて、でもあまりにぴったりでしみじみと泣けた。なつは政次に心が動いてるよね。普通なら、政次と再婚しても全然おかしくないのに、そうしたいとは言わないし、近くにいるだけで満足という感じ。プライベートの政次の本心まで全部見抜いているからか。そこまでお見通しとは、さすがに政次も気づいていない気がする。そうすると、井伊谷で最も聡いのはなつなのかも。
  • あんなに弱々しかったのに「武田」の一言で持ち直した寿桂尼、さすが本物の女大名。
  • 直虎が政次の意図を理解し、政次は全てが見透かされたことを知る。それでも昔のように打ち解けた関係には戻れないし、戻ってはいけない。あくまで二人が対立している形を保つことで、井伊の饅頭は3つになった。
  • それでも「嫁に貰ってくれと言っても〜」とか、皮肉めいたことを言わずにおれない政次。繊細な素の心情を、直虎を含む他人からも己の理性からも遠ざけ押し隠すよう。

まだ辛いことも切ないことも色々あるけど、これで直虎とゆかいな仲間たちのメンバーが揃いました。いっそ歴史改変して、この構成のままで関ヶ原まで乗り切れたら……と願わずにいられません。