明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第11回 感想

直親の命と直親を切り捨てて井伊を残す道、どちらかを選べと言われたら、裏切り者と謗られても井伊を選ぶしかないじゃないですか。
政次自身に子供がいたら、その子がまた自分と同じ人生を歩むのかと思ったら裏切り者の道を選べなかったかもしれません。史実と変えて独身で家族なし設定はこのためかな、と思いました。

  • 直親と政次のコンビだけで事を進めるには、どうあがいても経験値が足りない。もし和泉守が生きてたら、と思わずにいられなかった。ハッタリやしたたかさを伝授すべき人材や世代が井伊家中にいない。
  • 寿桂尼に詰め寄られて、表情が歪んでゆく政次が辛すぎる。あの場に新野左馬助も一緒だったら一人で背負いこまなくてもよかったのにな。
  • 次郎と直親の抱擁シーン、今生の別れだからこそ、たった一つの美しい思い出をいとおしんだという場面だったのね。予告を見て不穏だ、とか思って悪かった。クズなのは直親ではなく、下衆な想像しかできなかった私でした。
  • 佐名様も優しげな表情で、最期に瀬名に呪いをかけてしまった。佐名様は娘を縛るつもりではなく「好きに生きていいのよ」という思いで言ったように感じたけど、受け取る瀬名の方が精神的に切羽詰まってるから。

今後の政次ですが、単に闇落ちとかじゃなく「樅の木は残った」の原田甲斐のようだったらいいな。最後の最後におとわに真意が伝わってたら、清々しく笑って死んでいきそうな気がする……って妄想してるだけで哀しくなってきた。