おんな城主直虎/第6回 感想
直親、見た目は人当たり良く爽やかな青年、でも昔ほどピュアじゃない。それでいて無自覚で無神経。無自覚ってのが一番タチが悪い。意識して爽やかな青年を演じている部分もありそうです。が、にっこり笑って超えちゃいけない一線を平気で飛び越えるのは、考えがあってのことではなく、無意識的な欲望や快楽の発露って感じがします。
逃亡生活の10年間で、体を鍛え武術は磨いても、政や人をまとめることは学ばなかったのか、亀之丞。かわいそうな境遇だからって、周りの人に大事にされすぎたのか。亀の人生も大変だっただろう。けど、関心が政情や人ではなく自分自身の心にしか向いてないみたい。そんな人は当主の器ではない。
次期当主のくせに「葬るのは我が心」なんて、悲劇の主人公ぶってスカしてる場合じゃねぇぇー、家と領民のことを考えろ(もうすっかり、鶴に肩入れしてます。)
- スズメを懐かせることに成功した竹千代に、ツンデレ瀬名姫。これは思いがあって嫁ぐことになるのでしょう。竹千代の声が高めで可愛かった。
- 奥山さんも他の家臣も無神経。というか代替りしたばかりの若い筆頭家老を舐めてかかってる。井伊谷のために直親と奥谷の娘の結婚は妥当でも、言い方や手順があるでしょうに。
- 今回は本気でご隠居様消えてくれ、と思ってしまった。亀の厨二病っぽい浅知恵に乗っかるとは。ここまでくると、井伊家の男が全滅しても哀しいとは思わないかも。第4回の感想で書いたように和泉守の命を助け直満の所領を半分取り戻した直盛父上をちょっと見直したけど、前言撤回です。千賀母上と次郎がいれば、お家はなんとかなります。
- そもそも、第3回の蹴鞠勝負で無理やり勝ちをもぎ取った図太いおとわを知ってる今川は、次郎法師が世を儚んで身投げした、なんて話は信用しないんじゃないか。
- 出家することになったのは自業自得でもある、と言ってた次郎法師。10年間いろんなことを考えたんだろうな。と、想像したらヒロインがとても愛おしくなった。
ものすごーく久しぶりに絵を描いた。最後に描いたのは5年以上前。ノートパソコンにはペンタブをつけてないので、無理やりトラックパッドで色塗りした。
第6回の感想に合わせて落書きでもいいから何か描いてみようとしたとき、鶴でも傑山でもなく迷わず竹千代になったので、私の無意識の一押しは竹千代なのかもしれない。徳川はあんまり好きじゃなかったんだけどな。