明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

おんな城主直虎/第5回 感想

ブコメ回でした。このドラマは主人公の年齢に合わせて描くのでしょう。次郎法師が年頃の娘さんだから、ラブコメタッチ。1〜4回は子供のおとわだから、おとぎ話のようにゆったり・ほのぼのしたテンポで。

  • 竹千代、すごいよ、ちゃんと13歳に見えるよ。アップになるとアレだが、ちょこまかした身のこなしが子供らしいのかな。「平清盛」で北条政子の初登場(確か10歳くらいの設定だったと思う)の時も演じてる人は大人なのに、子供に見えるのすごいなと思った記憶がありますが、中の人の年齢を考えると、その上を行った。
  • 瀬名姫、怖い。怖さの表現がコメディっぽく、次郎法師のラブコメと同じ路線でした。これがマジで怖い表現になるだろう頃のことを思うと、いたたまれない気持ちになる。蹴鞠勝負に燃えてた頃が、瀬名姫の一番幸せな時だったのでしょうか。
  • 亀、あんなに脳筋だったなんて意外。と思ったが、ご隠居様-直満さんの血筋なら、こういう青年になるのは当然なのかも。ご隠居様も若い頃は亀のような人だったんだろうか。もしかしてご隠居様が亀に「お前が次の当主だ、みんな待ってる、必ず井伊に戻すから」的な文をずっと送り続けていたとしたら、帰還した時の意味もなく堂々とした姿もわかる気がする。でもキラキラ王子っぷりは、なんか苦手。今回で1推し/傑山、2番手/鶴になりました。
  • 鶴改め但馬守政次、今回も安定の不憫さ加減。丁寧でへりくだった言葉遣いと、子供の頃のようなくだけた言い方の混ざり具合にときめく。
  • ご隠居様が小野家を嫌う訳は佐名様の件。なんとなく気に食わないということではなく、それなりの理由はあったわけだけど、ややこしくなったのは和泉守の偽悪趣味のせいですか。
  • 和泉守はもうすぐ死ぬという時まで、「お前は必ずわしと同じ道をたどる」なんて息子に呪をかけるような言い方しなくてもいいのに。次郎法師に話した佐名様の件は七割方は真実かな、という気がします。それでも今さら善人ぶりたくないってことか。そこまで貫けばアッパレだが、息子は辛いな。
  • 和泉守を静かに問いただす次郎法師は、修行の跡がすごく感じられた。もう昔のアホの子おとわではないところを目の当たりにしてしまったために、和泉守は息子にねじくれた物言いをしたのかな、と妄想。
  • 和泉守が亡くなって亀が戻った途端、政次の扱いがぞんざいになる井伊家、大人げないにもほどがある。和泉守が嫌われたのは仕方ないにしても、わだかまりを捨てて政次を小野家の新当主として大事にしてやれば、井伊のためになっただろうに。家臣団をまとめる好機を無駄にしてしまった。ご隠居様が元気なうちは、どうにもならないのでしょうか。南渓和尚だけが頼り。

ブコメの裏で、井伊家の駄目っぷりを畳み掛けてくる展開でした。どん底からどう這い上がるのか、ますます楽しみになってきました。