明日の雲ゆき

最近は大河ドラマの感想ばかりです。

8インチタブレット、なかなか便利です

タブレット用のへそくりが目標金額達成したので、買いました。
もともとはiPad mini4にするつもりでしたが「どうしてもiPadじゃなきゃできないことをしたいわけじゃないんだった」と思い至り、ASUSZenPad S8.0にしました。バリバリ絵を描きたいなら、やはりiPadでしょうけど、きっと落書きくらいしか描かないだろうし、Androidにすっかり慣れちゃったし。パソコンはMac一択なんですけどね。

www.asus.com

見た目はやけにiPad miniに似てます。スペックもだいたい似たようなもの。2015年発売の機種ですが、お手頃価格でAndroid6.0にアップデートできるってことで、選びました。(ファームウェアの更新は自動だったが、OSアップデートは自動ではなかった。手動でファイルをダウンロードし、そのファイルを一番上の階層に移動させなくてはならない。ちょっと面倒。)

電子書籍を読む、googleドキュメントを使う、の2つが主な目的でした。だが、意外にも良かったのがゲーム機としての使い勝手です。携帯ゲーム機としては画面大きめで、重さは同じくらい。画面大きいと何が良いって、文字が読みやすいこと。スマホではゴマ粒のような字だったのが8ポイントくらいの大きさで表示されました。あまりの文字の小ささに諦めていた「歪みの国のアリス」のリメイク版が、これでプレイできます。

あとはファイアーエムブレム ヒーローズも始めました。こんなにぬるいゲームがファイアーエムブレムでいいのか、と思わないでもないですが、弓でペガサスナイトがあっさり堕ちるところはやっぱりFEでした。

おんな城主直虎/第12回 感想

れいさっぱり誰もいなくなってしまいました。残ったのは女子と坊主だけでした。
虎松の後見ですが、残った人々の中では、もしかして千賀母上が一番適任なのではないだろうか。

  • 直親と従者の亡骸を前に、しのは八つ当たり的に次郎のせいにし次郎は自虐状態。しのが次郎を責めるのは間違っていないけど、方向が違う。但馬を成敗しなかったことではなく、謎の行者を和尚様に照会もせず、偽書状を直親に届けてしまったことが責められるべき点だ。そして他の人も含めて、悲しんだり嘆いたりするだけで、誰もなぜこうなったのか本当のところは考えない。これが同じ失敗を何度も繰り返す井伊の遺伝子なのか。悲しいシーンだけど、なんとなく醒めた目で(特に次郎を)見てしまった。
  • 「夫の体に触るな」というしのの気持ちはわかる。あの場で一番悲しんでいいのは決して次郎ではない。今回ばかりは、次郎よりしのの味方です。
  • 帰還した政次を前にした、千賀母上の威厳。直虎を名乗った場面の次郎の目力の強さ。小野だけでなく、こちらも親子だなあと思った。
  • ご隠居様、中野さん、新野さんナレ死。あまりにもあっさりしていて、侘しさがいや増す。みんな馬に乗りまっすぐ前を見据えて進む姿がかっこよかった。
  • 昊天さんも昊天さんの槍もかわいそう。みごとにポッキリ折れた。ああいうのって直るのかな。学問の合間に大事な槍の手入れをする昊天さんを妄想すると萌える。
  • と、いろいろあったが、今川館で氏真の近くに控えて笑う政次に全部持っていかれてしまった。
    前回は暗闇の中、己の不甲斐なさに顔歪め涙を流していたのに、本当に井伊を守るために腹をくくったんだな。どれだけの葛藤の末に父と同じ道を行くと決断したのか。そしてたった一人で策を巡らし今川家中を動かした。表情は殺しているけど、心は殺していない。フォアググラウンドは今川の家来だが、バックグラウンドで鶴の心は生きている。井戸の前で「直親が下手を打ったのだ」と乾いた口調で次郎に言ったところでそう感じた。
    下手を打ったという言葉は直親だけでなく政次にもかかっている。偽書状を受け取って元康と面会しようとする直親を止め切れなかった。直親から相談を受けたとき、熱意に押されるように同意してしまった甘さを繰り返すまいとして、次郎にきつい物言いをしてる気がする。
    和尚様くらいは政次の真意に気づいてくれないものだろうか。

もう政次を不憫だとか思うのはやめたい。武士が自分で決めて歩む道に対して哀れむような言葉は不遜だ。この先、一切味方のいない中どうやって本懐を遂げるのか、ただ見守るのみです。

おんな城主直虎/第11回 感想

直親の命と直親を切り捨てて井伊を残す道、どちらかを選べと言われたら、裏切り者と謗られても井伊を選ぶしかないじゃないですか。
政次自身に子供がいたら、その子がまた自分と同じ人生を歩むのかと思ったら裏切り者の道を選べなかったかもしれません。史実と変えて独身で家族なし設定はこのためかな、と思いました。

  • 直親と政次のコンビだけで事を進めるには、どうあがいても経験値が足りない。もし和泉守が生きてたら、と思わずにいられなかった。ハッタリやしたたかさを伝授すべき人材や世代が井伊家中にいない。
  • 寿桂尼に詰め寄られて、表情が歪んでゆく政次が辛すぎる。あの場に新野左馬助も一緒だったら一人で背負いこまなくてもよかったのにな。
  • 次郎と直親の抱擁シーン、今生の別れだからこそ、たった一つの美しい思い出をいとおしんだという場面だったのね。予告を見て不穏だ、とか思って悪かった。クズなのは直親ではなく、下衆な想像しかできなかった私でした。
  • 佐名様も優しげな表情で、最期に瀬名に呪いをかけてしまった。佐名様は娘を縛るつもりではなく「好きに生きていいのよ」という思いで言ったように感じたけど、受け取る瀬名の方が精神的に切羽詰まってるから。

今後の政次ですが、単に闇落ちとかじゃなく「樅の木は残った」の原田甲斐のようだったらいいな。最後の最後におとわに真意が伝わってたら、清々しく笑って死んでいきそうな気がする……って妄想してるだけで哀しくなってきた。

おんな城主直虎/第10回 感想

直親と政次が多少は本音で話せるようになりました。幼なじみに戻りつつあります。次郎も人目につく働きはなくても、立派な竜宮小僧でした。細かい気遣いの積み重ねで人を動かす、直盛父上はこんな当主だったのかも。

  • 奥山父が亡くなったことで、直親は実父の死をやっと客観視できたように感じた。しのさんは「悪いのは父だと解ってはいる」と言った。でも……と割り切れない感情が続いてしまうのは、人情だから仕方ない。幼い亀にしてみたら、悪いのは直満という事実と、自分にとっては替えのない親として大事に思う気持ちを両立させるのは難しかったよね。
    残った証拠から冷静に推理し、しのさんの気持ちに寄り添い、政次を救い、家中が割れるのも防いだ。直親のレベルは3つくらい上がったと思う。
  • 井伊谷に戻ったものの、本当にどう振る舞ったらいいかわからなかったが故の挙動不審だったとしたら、散々ディスって悪かった、亀。
  • 政次も直満の所領を返すことで、心のつかえが一つ取れたよう。誕生祝いとして証文を出すとき震えた声だったのは、小野が父と義父を亡き者したことの謝罪を亀に受け入れてもらえるか不安だったのだろう。レベル上がった直親は自信が芽生えてきたから、政次の気持ちを受け入れることができた。亡くなる間際の和泉守の呪いの言葉の効力が、少し薄れた。政次のために動いてくれた人が何人もいてホント良かった。
  • 奥山父には気の毒だが、過激派が一人減って井伊が平和になった気がしないでもない。
  • 中野のキャラ、いいなぁ。この人も案外、過激派年寄りに抑えられて息苦しい思いをしていたのかもしれない。
  • ご隠居様の居館は、山賊の秘密基地みたい。ドラマ中の時間で考えても一昔前のノリなんじゃないだろうか。
  • 夜の井戸での次郎と直親は元許婚ではなく、貴婦人と騎士のよう。本家の姫に忠誠を誓うセリフは胸熱だった。(だが次回予告の最後のカットが不穏だ)
  • 瀬名様のために駿府に駆けつけた次郎は寿桂尼を前に本領発揮。本質は子供の時と全く変わっていないのね。政次と直親にも、あの性分で命乞いなどできるのか、と言われてるし。
    史実に照らして、ここで瀬名様自害はないことはわかっているから、今日のところはのほほんと見てられたけど、今後、瀬名様の元康に対する感情はねじれてしまうのだろう。それでも次郎との友情は変わらないだろうから、単純に悪女な築山殿にはならないような気がするんだけど、甘いだろうか。
  • 白髪の佐名様が……。ちょっと史実を検索してしまって、ダメージでかいです。
  • 今週の癒しは龍潭寺。小坊主さんの日常が見たい。あと昊天さんも。

おんな城主直虎/第9回 感想

哀しみをかみしめる暇もなく、案の定もめる井伊谷。これでは殿が浮かばれない。

  • そんな中でも凛とした千賀母上。涙を見せずに殿の首をきれいに整え、討ち死にした家臣の家族を心配し文を送る。そんな母上宛てに慰めやお悔やみの文を送る人は誰だろうと考えてみた。この場合、娘の次郎は違う。あまりにも近すぎる人ではダメだ。立場的に相応しいのはしのさんかなと思う。
  • 殿の最期が語られた時、本気で悲しんでた家臣は政次だった。第4回の「鶴から父を奪いたくない」という言葉に表される直盛の思いは、政次に届いていた。
  • 直親はどのくらいの野心があるのか。直盛が亡くなった悲しさより、自分が当主になる喜びが勝っているように見えた。直盛が井伊谷を任せたのは中野さんとわかった時の揺れてる感じが怖かった。
    自分の存在意義は嫡子を作ることだけなのか、と思ってしまったとしたら動揺するのも仕方ない。でも検地の時は帰参して間もなかったが、今回は4年経ってる。4年の間にどのくらい学んだのだろうか。
  • 玄蕃は亡くなってしまったが、なつさんが政次の理解者になった。けど、涙を流す政次を受け入れてくれる家族が残っていて良かった、と思えたのは束の間だった。
  • 直親としのさん懐妊おめでとう……なのだが、しのさんが「殿のおかげで授かった、殿の生まれ変わり」と言うところに違和感。何か含むところがあるみたいな嫌な感じがした。これが千賀母上が「生まれてくる子は殿の生まれ変わりですね」と言うなら良いんだけど。ひねくれて考えすぎでしょうか。
  • 奥山家の中でも、なつさんや孫一郎は情緒安定しているのは、母上の遺伝なんでしょうか。父上としのさんは回路が短くて、ちょっとしたことで危ない方へ針が振れてしまう。
    奥山父、戦に負け死ぬような目にあって心が弱ってるのかもしれないが、穏やかに政次との会談終了と思わせて、いきなり斬りかかるという暴挙。殿の最期に立ち会った孫一郎がしっかり自分を保っているだけに悲しすぎる。
  • 怒りのスイッチが入ると、言葉が静かに流れるように紡ぎ出される政次。ここで本気で怒ったら取り返しつかないんだけど……でも言わずにおれない心境はわかるけど。自分を制御できなかったところが若さなのかな。
  • そんなこんなで、奥山父を斬ってしまったが、なつさんと亥之助のいる自宅へ帰れるはずもなく、お寺へ。公式サイトの次回予告を見る限り、今度は次郎は政次を信じて、政次のために動いてくれそう。
  • 元康に岡崎城へ戻る選択をさせたのは瀬名様の言葉。ちゃんと家族として繋がっている。にもかかわらず、この夫婦は癒し枠ではなくなってしまう。
  • 南渓和尚と佐名様の会話が意味深すぎて、辛い。佐名様はまた井伊家に振り回されるのね。これで和泉守が亡くなる前に語ったことが、どれくらい真実なのかはっきりしそう。

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今週は千賀母上が印象的でした。

 

おんな城主直虎/第8回 感想

次郎法師だけは死にそうな目にあいましたが、井伊谷は全体的にまったりモードでした。閉じた世界での一族内騒動。跡継ぎができるかどうかは確かに重大問題ですが、他所との駆け引きではないから。

刃物ちらついたりして物騒だけど、あまり陰湿な感じにならなかったのは、しのさんが感情全開にする人で、対する次郎法師も負けてなかったからでしょうか。先週の直親VS政次に比べたら、ずっと後味がさっぱりしてます。出家して14年も経ってるのに、俗世のおなごと本気で喧嘩する尼さんてどうよ、と思わないでもないが、これが良くも悪くも次郎という人なのですね。全力でぶつかったからこそ、最後はなんとか収集ついたのではないかと思います。

  • 次郎法師も頭に血が上って単純に突っ走るあたり、やはり井伊家の人だった。激昂したしのさんに、売り言葉に買い言葉的に父上母上に言いつける、ってのは言っちゃいけないよな。
  • でも「ため息をつくな」と直親に怒りの言葉を叩きつけたところは、すっきりした。
  • 次郎法師は直親に未練があるのか否か。直親は未練タラタラだが、次郎はもうあまりなさそうな感じがしたのですが、どうなんでしょう。
  • 夜中に家を抜け出して次郎に謝りに寺までやってくる直親(未練タラタラ)。しのさんが眠ってから来たから大丈夫……じゃないでしょ。ふと目が覚めた時に横にいなくて、トイレ行って戻ってくる程度の時間が過ぎてもまだ帰ってこないよ?ってなった時の方が、ずっと恐ろしい。
    あるいは、先に寝てていいよ→しのさん訝しく思いながら寝室へ→寝室の明かりが消えた、眠ったらしいから出かけよう、のパターンだったら直親アホすぎる。この場合、しのさんは暗闇の中で耳に全神経を集中していて、一睡もしていないだろう。
    直親が全く信用できない人物なので、こんなどうでもいいような妄想が次々と湧くのだ。
  • 直親、どこまで分かったかな〜〜と心配だったが、最後のとこで、しのさんと二人で話し合って今後どうするか結論出したから、少しは理解したのだろう。
  • 竹千代改め元康と瀬名様が癒しでした。とても良い凸凹カップルです。憧れの美しいお姉さまと思いがけず結婚できて、その妻に尻叩かれるのがまんざらでもなさげな元康くんがかわいい。ついでに2代目竹千代もかわいい。とりあえず先々の史実は置いとくことにする。
  • 中野さんは脳筋ではなかった。兵站を語ってた。明るく飄々としていて、融通の利く人という印象になった。
    井伊家の家臣はあまりキャラが立っていなくて、みんな等しく脳筋のイメージだったが、これから少し区別できそう。
  • 政次は今週はあんまり不憫じゃなくて安心した。次郎法師が売却依頼した鼓については、私も「売らずにこっそり持っている」派です。
  • 玄蕃くんとなつさんは、プレッシャーとかストレスとか無縁のカップル。赤ちゃんできるかどうかで、しのさんとの違いはこれが大きいんじゃないかと。

今週でこのまったりモードとはお別れですね。

 

真田丸の小話をまた書き始めたので、今週は落書きはやめました。
同じテキスト量でもゲーム同人の時より時間かかります。
時代劇風味でも江戸っぽい(ちゃんとした知識はないので、なんとなく雰囲気で)言葉はダメだろう、と悩みだすと全然進みません。もう類語辞典がないと生きていけない。

おんな城主直虎/第7回 感想

地味に心が削られる回でした。表面的には鶴の機転のおかげで井伊谷は大事には至りませんでしたが、鶴の心にプチっプチっと亀裂が入っていく音が聞こえます。

  • 亀、見下げ果てた男だ。まるでブラック企業の管理職のよう。今川の監査役に隠し帳簿を見せても見せなくても、問題が起きた場合は全部小野家が悪者になるという筋書き。内輪でマウンティングしてる場合じゃないのに。直盛父上と千賀母上にとって今の亀は息子同然の存在ですが、息子の笑顔の裏の腹黒さを両親が知ることはあるのだろうか。
  • 隠し里の場面、鶴は検地奉行に洗いざらいぶちまけるつもりだったのか、小野家が泥を被るつもりだったのか判断つきかねる。隠し里が台帳に載ってないことを岩松さんに突っ込まれ、「自分はよく知らない」と子供の言い訳で責任を鶴になすりつけた亀は哀れに思えた。言い逃れの口実くらい考えとけ。
  • 南朝の皇子の話で矛先を納め、亡くした奥方にずっとラブラブな岩松さんは人情家だな。
  • 今回の次郎は所々できり@真田丸と重なって見えた。
  • 鶴に対しておとわの名を出せば、無理が通ると思ってる亀。次郎法師には「竜宮小僧ありがとう」とかへろっと言っちゃって、こちらも相手が拒否できない形にしてしまう。源次郎はきりに相当な無茶も頼んだけど、ここまで卑怯な真似はしなかったので(ダメ男っぷりを晒したことはあったが)まだマシだったのかも。
    とすると、しのさん=春ちゃんか。しのさんも辛い立場だ。源次郎は春に強い気持ちは持っていなかったけれど、大事にしてたし情があるのは良くわかった。亀は女性の扱いも源次郎以下と考えると、相当ひどい。
  • 鶴の弟・玄蕃くん、素直ないい子だが、あまりに素直過ぎて辛い。ちょっとだけでいいから人の心の裏を読むことを覚えないと、お兄ちゃんは弟によってさらに心が削られてしまうのよ。
  • 次郎法師も友達なら、ちょっとは鶴のことも思いやって、信じて。
    還俗や偽装自殺を拒否したから、亀に対して引け目があるのか。総領娘なのに、亀に井伊谷の将来を全部ぶん投げてしまったから、力にならなければいけないという義務感が強くて他に注意がいかないのか。
  • とはいえ、鶴も正しく和泉守の血を引いていて、斜に構えた言い方するから。
  • ラストシーンの山あいの田んぼに響く読経の声。のどかな風景と美しい声で癒しの映像だった。が、この後、野辺送りのBGMとして次郎法師のお経が何度も流れたりする?と思ったら、美しい分よけいにどどーんと重い気持ちになった。

亀の本音とか歪んだ理由とか、描かれる回はあるのでしょうか。どんな事情があろうと領主としても、人としても、あのやり口はいただけませんが。

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眉の動きからいろんな感情が読み取れる鶴。
キャラの心理を妄想して楽しむ大河ドラマ、とても新鮮です。